胃カメラをのむ話
ごきげんよう、みせす・ひじょうきんです。
ご無沙汰してました。
私はね、ご無沙汰しがちな人間なもんで。
そこは、あきらめてるからみんなもあきらめて。
でも、あきないで。
とかほざいてるあたくし、生まれて初めて
胃カメラのみました。
とか言いますけど。
通は、
「のむ。」
といいます。
皆様には活字でお届けしたいと思います。
まずわたしは、鼻からのむタイプをチョイスしました。
正直、日頃から点鼻薬を常用してますので、
レベル30くらいの鼻ツーンなら、
「で?」って感じの鼻ツン強者です。
胃カメラが鼻から入っていきながら
「胃カメラってタピオカ飲むストローくらいの太さだな~」
「あ、タピオカ飲のみて。」
くらい余裕ぶっこいていました。
余裕ぶっこき状態で、舌の奥くらいまで来て
そこからさらに食道の手前くらいまで入ったタイミングで
ドクターが「私が合図を出したらのんでください」っていうんです。
余裕の私は「わっかりやした~」くらいの感じでその合図をまってて、
ドクターに「はい、いまです」と言われたので、「ゴクリ」といったわけですよ。
その瞬間、
「おおお”ぇえええEEEEE!!!!!!?!?」
と激烈に嘔吐き(えずき)が始まりました。自分が一番びっくりした。
と同時にさっきまで静かだったドクターが
「ショータイムの始まりだ!」といわんばかりに、
「はい苦しいね~苦しいね~でも、我慢して~大丈夫よ~もう少しだからね~頑張って~」と急に饒舌になり、なだめられ続けるも、
嘔吐きは全く止まりません。
それはもうウシガエルの怨霊に憑りつかれたかと思うほど人智を超えた音でした。
体中に緊急事態宣言が発令され、
全身鳥肌、体はこわばり、ウシガエルは鳴き続け、
それはもう地獄でしたよ。
当然ですが、一瞬でタピオカのことは忘れました。
それでも無事検査は終了し、疲労困憊の私は
ここまで苦しんだらもう、逆になんか見つかってほしいとさえ思いながら
ドクターのもとへ行きました。
結果、
私の食道、胃、十二指腸は
まるで異常ありませんでした。
腹立たしいほどに、美しかったです。
というわけで、皆さんも初心者のくせに通ぶって
「胃カメラのんでくるわ~」とか言ってると
ウシガエルの霊にとりつかれ、
扁桃腺を傷つけることになるかもしれませので
お気をつけて。
それでは、ごきげんよう。さようなら。